マグネット義歯
マグネット義歯は多数の歯または全部の歯が無い義歯を使用している患者様に適しています。
これは、マグネットの磁力で入れ歯を吸着させて安定させる方法です。
歯根にキーパーという磁石にくっつき易い器具をセメントで取り付けて、入れ歯の方にマグネットを埋め込みます。
歯が無い患者様にはインプラントを埋入し、それにキーパーをネジで取り付けます。
インプラントの本数を少なくすることができるため、経済的負担も軽くなり、同時に身体への負担も少ないのが特徴です。
金属床義歯と併用することによって、さらに装着感が向上します。
ただし、現在のMRIは磁力が増しているようで、義歯を取り外してMRI検査を受けても、キーパーが磁性を帯びてしまい、くっつかなくなるというリスク、副作用が報告されています。
インプラントにキーパーを取り付けた場合は、キーパーは医院で容易に取り外すことができます。
従って、MRI検査の前にキーパーを取り外しに来院してもらう必要があります。
10分程度で外すことが可能ですが、現在ではその必要のないロケーターという装置を使用するようになっています。
費用:
残っている根にキーパーを取り付けた場合~1本5万円
インプラントを埋入し、キーパーを取り付けた場合~1本30万円(インプラント+キーパー+マグネット)
*総義歯では上顎の場合最低4本、下顎の最低2本のインプラントが必要です。
金属床義歯が25万円です。