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インプラントと天然歯の違い

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インプラントと天然歯の違い

インプラントと天然歯では、力学的な咬合支持や歯肉接触のメカニズムが全く異なります。
その違いを大きく分類すると、構造の違い、歯根膜の存在、歯肉線維の方向、血流供給量の4点になります。
それぞれについて見ていきましょう

構造の違い

天然歯には歯根膜というものが存在しており、歯と骨がじん帯で繋がっています。
この歯根膜は一定の幅があり、物を咬むとこの幅の分だけ歯は動き、クッションのような役割をしています。動く幅はおおよそ数十ミクロン程度といわれています。
しかし、インプラントにはこの歯根膜は存在しません。インプラントがダイレクトに骨と接触しているため、咬む力によって動くことはほぼありません。
そのため嚙み合わせに問題がある場合、無理な力がインプラントに直接影響を及ぼします。ただ、噛んだ時にこの違いを感じる人はほとんどいません。

歯根膜について

歯根膜は、歯根と骨を繋いでいる線維性結合組織で、歯周靭帯とも呼ばれています。厚さは0.15~0.38ミリ程度ですが、この歯根膜のおかげで、歯が簡単に抜けることはありません。
また、歯根膜には知覚神経が存在し、無理な力が加わったときに本能的に回避する能力が発揮されるのですが、この機能が嚙み合わせの力を逃がすクッションの役目を果たすとされています。
また、無意識のうちに固いものは強く、柔らかいものは弱く噛めるようになっているのも歯根膜のおかげです。
他にも「噛みごたえ」を感じるという役割もあるようです。インプラントの場合は、このような能力は発揮されません。また、ほかの動物には歯根膜は存在しません。

歯周病が進行すると、歯の周囲の骨が破壊されるだけではなく、歯根膜も喪失してしまうため、歯がグラグラする症状が発症します。
総入れ歯になると、歯根膜が働かないため「歯触り」を感じることはできず、「歯肉触り」になってしまいます。結果的に、食べ物の微妙な感覚が判らなくなってしまいます。

歯肉線維の違い

歯肉を顕微鏡で組織学的にみると、外側の部分を覆う上皮、中側にある結合組織、歯や骨とつながっている歯肉線維に分けられます。
また、歯肉線維の中で、セメント歯肉線維、歯槽骨歯肉線維、セメント骨膜線維は、それぞれの名前の組織をつなげています。歯間水平線維は隣合った歯をつなぎ、輸送線維は歯のまわりを取り囲むように走行しています。

天然歯と歯肉は、歯肉線維でくっついています。
天然歯の場合、歯肉の中の結合組織が、セメント質と呼ばれる歯根の部分に入り込んでくっついており、歯肉線維が垂直に走っています。
インプラントは、この歯肉線維が、インプラント体に対して水平に走っています。つまり、あくまでインプラントの入口部分で密着しているだけなのです。そのため、歯肉が剥がれやすく、一度炎症を起こすと進行しやすいという特徴があります。
こうした視点からも、インプラントはしっかりとしたメンテナンスを行う必要があります。

血液供給の違い

インプラントは、天然歯に比べ血液供給が少ないとされています。
なぜなら、天然歯の場合は、骨、歯肉、歯根膜と3つの方向からの血液供給がありますが、インプラントは歯根膜がないため、血液供給に乏しいとされています。
また、歯周ポケットの内部には細菌と戦う血液成分のひとつである好中球が存在し、ポケット内部に
細菌が進入してもそれを排除しようとする働きがあります。血液供給が少ないということは、好中球の出現が乏しくなるため、感染防御力が天然歯に比べて弱いといえるでしょう。
つまりは、インプラント治療を行った場合は、治療後のメンテナンスを欠かすことなく受ける必要があります。

上記のように、インプラントも義歯の一つですから、天然歯に比べると劣る部分が存在するのは間違いありません。

ただ、歯の欠損に対する治療法として見れば、インプラント治療は見た目の美しさや噛む力に冠しては天然歯と近いものがあると言えます。

そして、歯周病の素因をお持ちの患者様には、世界で最も歯周病に強いと認められているアストラテック・インプラントシステムを使用することになり、そのリスクを下げるよう努めています。

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